書評 - アイデアのちから
延長した読書強化月間二冊目、読了。
かなり内容の濃い一冊でした。
タイトルの通り、アイデアに関する本です。
ただ、本書で言うところの「アイデア」とはかなり広く含まれており、例えば、キャンペーンのキャッチコピーや何百年も前から伝わる伝説、巷での噂話等も対象になっています。
こういった言葉、逸話がなぜ多くの人々に残るものとそうでないものがあるのかを6項目に分けて解説しています。
ちなみに、著者は兄弟らしく、二人の名前が記されている。
私たちが本書を執筆したのは、読者がアイデアを記憶に焼きつくものにできるよう、手助けするためだ。
私たちは記憶に焼きつくアイデアの研究に没頭するなかで、六つの共通原則に繰り返し出会った。
その六つとは、次の通り。
- 単純明快である(Simple)
- 意外性がある(Unexpected)
- 具体的である(Concrete)
- 信頼性がある(Credentialed)
- 感情に訴える(Emotional)
- 物語性がある(Story)
これを省略するとSUCCESsとなる。
もちろん単なる偶然だ。(いや、正直に言おう。確かにSUCCESsとはわざとらしい。「単純明快さ」を「核心を突いた(Core)」にして、文字を多少入れ替えてもいいが、CCUCESでは覚えにくい)。
この6項目をアイデアを考える際のチェックリストとするといいと言うことらしい。
他にも「知の呪縛」についても触れている。
これは、専門家が陥りやすい罠で、自分がそのことを知らなかった時のことを思い出せずに説明とかをしてしまうことだ。
きっと親子にもあると思う。親が、自分が子供だった頃の気持ちを思い出せずに子に教育をしてしまうようなことが。
さて、ここまでが序章(40ページ弱)でのお話。
その後、6項目のそれぞれにおいて実例を挙げながら50ページ程の解説がされている。
それらのページは、その実例を実際に読まないと理解が進まないと思うので、ここでは割愛しておく。
そして、最後に終章と手引きが記載されている。
実例が多くてなかなかピックアップするのが難しいです。
とりあえず、序章を立ち読みしてみて下さい!
感想としては、何となくアイデアの作り方ってのが分かったかなって感じ。
上記のSUCCESsチェックリストを元に実践していくことが大事なのかなぁと思った。