書評 - 1日1践!かんたん「自己暗示」で一生が変わる
- 作者: 多湖輝
- 出版社/メーカー: ぜんにち出版
- 発売日: 2006/10
- メディア: 単行本
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月間5冊読破とか言いながら、3ヶ月経ってやっとこ1冊目な有言不実行ぶり。
と言う訳で、初めての書評です。
この本は、いわゆるジャケ買いしたもので、本屋でうろうろしてる時に見つけて買っちゃったのです。
元々、私自身、自己暗示に傾倒しており、何かを実行する際は、「上手くいく」と思いながら事を進めるものです。
そんな自己暗示を行う為の具体的な手法を1日1践と言う形で130践を紹介しています。
もちろん、人によっては、この実践方法はどうなの?って思う部分もありますが、そこは、自分に合うものだけを実行すれば良いと思います。
では、軽く内容紹介。
7践 自分を「名詞」でなく、「動詞」で言い表してみる
「私は赤面恐怖症だ」「私は劣等生だ」といったように、自分を「名詞」で表現することで、自己の否定的イメージをつくりあげてしまっている。
(中略)
そこで、「私は人前に出ると顔が赤くなる」「私は学校の勉強が人よりできない」といった具合に表現し直してもらうのである。
すると、同じ人前でも異性の前で赤くなるだけであったり、勉強のなかでも数字だけが苦手だということがわかってくる。
苦手部分を名詞一つで一括りにするのではなく、動詞にすることで、もう少し細分化させると言うことだろう。
20践 イライラの原因をできるだけ紙に書いてみよう
これも似たような手法で、とにかく紙に書くことで、原因を単純化することが出来る。
それによって、根本原因は何か?と言うことが分かってくることもある。
58践 仕事を始めるまえに、そのプロセスを体系化しよう
これは、システムの世界ではよくある話しだろう。
つまり、無闇やたらに作業を始めるのではなく、きっちり考えて、全体を見通した上で作業を始めようと言う話し。
61践 いやなことをするときは、さきに好きなことをやっておく
嫌なことをする前に好きなことをやっておくとその勢いで嫌なことも進めれるようになると言うものだ。
本書では、「助走効果」と称しており、私も経験上、同じ感覚を得れたことがある。
63践 目先の雑事を放っておくと、精神的緊張は高まるだけ
よくある話しかもしれないが、例えどんなに些細なことでも手帳やメモに書いておくことで、覚えておかなくても良くなり、(良い意味で)緊張感がなくなり、目先の作業に集中出来ると言うものだ。
何ラインも管理しなければならない管理職になってくると必須のスキルだろう。
一作業者として仕事をしている場合でも細分化出来るのであれば、やらなければならないことをメモっておくことで、能率はぐんと上がる。
70践 徹底的にそこから離れると、やりたくないこともやりたくなってくる
これは、今の私にはぴったりの事かもしれない。
仕事から極端に離れ、全く何もやらない期間を作ると、無性に仕事がしたくなってくる。
私は、焦燥感から来ているのかもしれないが、この考えも理解出来る。
105践 ホームグラウンドを利用すると、苦手意識も克服できる
スポーツでは、ホームかアウェイかが結果に影響してくる。
それと同様に仕事の場でも「ホーム」を利用し、上手く事を進めようと言う事だ。
本書の例としては、接待の時に自分の行き付けの店で行う事で、話しがし易くなるとのことだ。
一点、頂けないくだりがあった。
(略)自殺志願者を思いとどまらせるのに、逆に「死ね」というのが効果的なように、(略)
脈絡を抜きにしてもこの表現はいかがかと。
その方が効果的な場合もあるだろうが、あまりに断定的過ぎるのではと疑問に思った。
総評として、値段相応の本であり、自分に全く自信のない人にはとてもお勧めしたい。
少しでも自信があるのであれば、これを読まずとも自分自身で自己暗示術を見つけていくことは可能だろう。
それぞれの践が半ページから1ページで書かれているので、読み易さは抜群だ。