100円

この前、新大阪の駅を新幹線から地下鉄に乗り換える為にとぼとぼと歩いてると、
50歳代ぐらいの少し貧しそうな感じのおばちゃんが近寄ってきて、「すみません」と声をかけられた。
道でも尋ねられるのかなと思い、聞いてみると、「うっかりしてしまって、100円不足しております。もし、良ければ貸し付けて頂けませんか」と。


え、物乞いですか!


正直、戸惑いながらも財布から100円を取り出し渡した。
財布を開いている時は、襲われるんじゃないかとどきどきしながらも警戒しまくった。
そして、100円を渡すとおばちゃんの手に持っていた青い小さな丸いシールが何枚も貼られた紙を渡され、
「これを右足の爪に一つずつ貼ると体が良くなりますよ」と。


何ですかこれは。新手の詐欺ですか。
こんなシールを100円で売りつける為の商法なのだろうか。
かなり訝しげにしながらもその場はそれで終わり、
青いシールの紙は気持ち悪かったので、即行で捨てた。


最終的にこれ以上は何もなかったので、良かったけども
あのおばちゃんは、何だったのだろうか。
ああやってちょっとずつお金をせびってるのだろうか。


確かに、100円ぐらいは出しちゃうかもなぁと考えながら地下鉄に乗ったのでした。