教育的押し付け

ちょっと前にある人から「教育には、多少の強制も必要」と言われました。
その時話し合ってた内容自体には、納得いってなかったので、
その言葉を言われても「はい、そうですね」とはいかなかったんですが、
後々、考えてみると、この言葉自体は、正しいのかなって気がします。


例えば、親が子供(幼稚園児ぐらい)に包丁の危険性を教えようと思っても
きっと言葉では伝わらないでしょう。
直接、自分自身が痛い目を見れば、理解出来るかもしれませんが、
その為に我が子を傷つける親はなかなかいないと思います。
なので、殆どの親は、子供が包丁を持ったりすると強く叱り、
台所に近付いてはいけないと言うルールを作ったりします。
子供にとっては、ただの押し付けでしかありません。


ただ、この場合は、私は教育的押し付けが正しいと思います。
子供にこのきらきらする持ち物で人が死ぬと言う事を教えるのは、至難の業じゃないでしょうか。
ある程度の経験や知識があれば、それを判断する事は可能になると思いますが、
それまでは、教育的押し付けを発動すべきなのでしょう。


教育する側が、ホントにその方法に一抹の不安もなく自信を持って正しいと言えて、
教育される側にその自信を思う存分披露しても受け入れられないだろうと判断した場合に
教育的押し付けが発動するのかな。


そして、舞台を会社に変えてみます。
新卒と言うのは、社会から見れば赤ん坊で、まだまだ社会の事を知らない子供です。
冒頭の話しは、そんな子供な社員に対する教育方法での話し。
私は、その方法に納得がいかなかったので、強制そのものが正しいとしても
その内容を強制するのは正しくないと言う意見だったのです。
結果的には、気迫負けしちゃいましたが、
結局、私もその議論相手から見れば、まだまだ子供なのかもってのは思いました。
経験や知識を積んでいく内に議論相手の意見を理解出来るようになるのかもあなぁって。


だから、経験や知識ってとても重要で、経験豊富な人って羨ましく、憧れ、そして尊敬しちゃいます。